完全無添加ハムソーセージを目指して
商品ラベルには、店名よりも目立つ「山内啓輔」の文字。「誰も真似のできない、僕の作品だという証です」とご本人は穏やかに話す。元々〝低添加?で食肉加工品を作っていた山内さんが、アレルギーで悩む人の要望に応えて添加物を使わない工房を開いたのは11年前だ。
「当時はソーセージが美味しくできなくて…でも、化学的なものを使わないから仕方ない、作り方に問題はないと思い込んでいました」。再考のきっかけは、ジビエの加工を依頼されたと
きのこと。「鹿や猪は、産地や食料で味が違うから、いろいろ工夫したんです。そのとき、豚肉も季節で味が違うのに、どうして作り方を変えなかったんだと、ハッとしました」。以降、業界の常識や思い込みを一切捨て、試行錯誤を繰り返した。